
2025年2月18日に開催された「サンライズカフェ Vol.3」。
為末大さんをゲストにお迎えし、講演やトークセッション、参加者によるグループワークを行いました。
為末さん講演で大きく拓かれた「膜」の可能性
陸上400mハードルのオリンピアンで、現在は株式会社Deportare Partners代表として、スポーツ振興や教育事業、社会貢献活動にも広く携わっておられる為末さん。
また「走る哲学者」と呼ばれるほど、さまざまな事象を丁寧に掘り下げて考察される方で、今回のご講演もその異名に納得!の内容となりました。

参加者は過去最大、会場は大盛況となった
為末さんの講演タイトルは「人間の可能性を拓くコミュニケーション」。
「触(ふ)れる」と「触(さわ)る」の違いや、相手に「伝わる」情報伝達を成立させるための繊細なニュアンスについてお話しくださいました。
特に印象深かったのは、太陽グループの大きな特徴でもある「膜」について、為末さんが根源的な考察をしてくださったこと。
生命の起源は自己と外界とを隔てる「細胞膜」である、という話を取っ掛かりに、「人間や組織・国家のアイデンティティは膜のようなものである」こと、また「膜を介して行き来する情報や人の流通の重要性」など、「膜」をメタファーとした興味深い示唆をたくさんいただきました。

為末さんの講演を記録したグラフィックレコーディング
「膜を介して人や社会にやわらかく触れていく」、そんなコミュニケーションの必要性を為末さんから改めて教えていただき、「やわらかく、あたたかな未来社会」を目指す太陽グループにとっては、強く背中を押していただいたような嬉しい時間でした。



為末さんの楽しいお話に、熱心に耳を傾ける会場参加者
ランニングスタジアム、有明アーバンスポーツパークのこれから
講演後行われたトークセッションでは、太陽グループ 能村代表やTSP太陽 池澤社長もパネラーとして登壇しました。
まず、能村代表からは「為末さんからこんなに膜の話を聞けるなんて!」と驚きの声が上がりました。

池澤社長からは、有明アーバンスポーツパークの今後の展開についての話題も。
「学校の部活動との地域連携」という社会課題解決のためにアーバンスポーツパークを利用する、という為末さんのアイデアには、パネラー2人も感心しきり。
これからのスポーツ施設のあり方や地域との共生について、考えさせられる内容となりました。
また、豊洲から有明に移設されたランニングスタジアムの話題になると、会場に来ていた設計や移設に携わった社員も議論に参加。


太陽グループの「挑戦」であり、社会的にも大きな注目を集める「サステナブルな建築」というコンセプトに、トークはさらに盛り上がりました。
輪になってグループの未来を語る
最後に行われたグループワークは、普段なかなか顔を合わせる機会がないグループ3社の交流が感じられる楽しい場となりました。
これまでの内容を受けて気づいたことや、「やわらかく、あたたかな未来社会」とはどのようなものなのか、各社それぞれの立ち位置から感じた内容を話し合いました。



各社社員が6グループに分かれ、輪になって議論、登壇者も参加
コミュニケーションの取り方やグループ間の協業可能性、日々の業務に直接つながる学びなど、各グループではさまざまな話題で盛り上がり、まだまだ話し足りない!という声が上がったほどでした。
あっという間の2時間で、知的な刺激を受け、参加者たちの興奮も冷めやらぬまま閉会となったサンライズカフェVol.3でした。
